引きこもりの長男に望むこと

中1の長男の3者面談。

長男は行けないので私1人で行った。

教室へ行くまでに4組の親子連れとすれ違う。

教室のある3階から見える景色は、山が近くて、美しい。

先生「◯◯君(長男の名前)どうですか?」

私「ぎりぎり元気に生きてます。」

しばらく、長男の近況報告。

先生「彼のゴールは学校に来ることではなく、社会との繋がりを持つ事だと思っているので、何か繋がりができるといいのですが」

私「私も、そう思うので、(長男が)話せる状況になれば提案してみます。」

先生から1学期の間に溜まった、教材や、配布物を受け取る。紙袋2つ分。ずっしり重い。

教室を出た瞬間、こらえきれなくて涙がでた。

長男のゴールは社会と関わりを持ち、生きてゆくこと。本当に先生の言われる通り。私も同感だった。

もう私は、一般的な親が子に期待するようなこと(勉強ができる、運動ができる、安定した会社、結婚、子供など)は一切、長男に求めていない。

身勝手に産んでしまったのは私なので、無茶な要求かもしれないのだけれど、長男には、生まれてきたことを悲しまずに、元気で幸せに生きて欲しい。ただそれだけ。

私が望む「それ」は、今の所、「程遠い現実」なのが切なくて涙が出てしまったのかもしれない。

自分の予想外の感情の高まりと、涙に右往左往しながらも、泣き顔で長男と顔を合わせるわけにもいかないので、

Audible『私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだなジェーン・スー』を聴いて、現実逃避+ひと笑い。未婚のプロ達の辛口コメントに笑いつつも、自分も未婚のプロになるべき人材だったかもと共感したりして。

落ち込みからの回復アイテム常備しておきたい。

 

 

生きる民藝品発見

久しぶりに泳いだ。

いつも行くのは、50mの長水路のプール。

たいていすいていて、1コースに1〜2人。

水中でちらっと見ると、同じコースで泳いでいる60歳くらいの男性の泳ぎのフォームが神がかり的に美しい。もはや芸術。そして速い。

日々の鍛錬と修練が伝わってくる。

のんびり、泳いでいた私は、男性が泳ぐのを邪魔しているのではないかと途中から急に不安になってきた。

男性の帰り際、

「ちんたら泳いでいてごめんなさい。邪魔じゃなかったですか?」と声をかけた。

「タイムどりをしていただけですから、全然問題ないです。」と爽やかなお答え。

年齢は高そうだけど、無駄のない体つき。

これは、外村先生の言う

「健康で 真面目で 無駄がなく 威張らない」民藝品と一緒ではないか。

生きる民藝品発見!

 

哲学のある人への憧れ

「民藝 MINGEIー美は暮らしのなかにある」

へ行ってきた。

そこで出会った言葉

「健康で 真面目で 無駄がなく 威張らない」短い言葉に集約されている外村先生の言葉

「ただ挑戦。形にならなくても何でもいい。やったらやった分だけ自分の中に残っていくから」

by   倉敷ガラス 小谷栄次

「(民藝ブームと言われるけれども)私が今やならければ、別にやらなくてもいい。今やりたいことを今ただやっているだけ。」

by   鳥越竹細工 柴田恵

私は、「健康で 真面目で 無駄がなく 威張らない」民藝品のような人間になりたい。

そして、民藝品の作り手のような地に足のついた哲学に憧れる。

ヘラヘラと調子を合わせて立ち居振る舞うことに慣れきっている私には、地に足のついた哲学がない。

地に足のついた「もの」や「人」と関わる時間を増やしながら、少しずつ自分の憧れに近づいてゆけたらと思う。

夫のいいとこ探し

今思うと、夫に惹かれた一番の理由は英語が話せたことだった気がする。

結婚して約20年。その程度の理由で結婚した私は、薄っぺらかったと思う。その時はその時でベストな選択だと思っていたし、後悔はしていない。

ただ、年月を重ねるうちに、修復不可能なレベルに心は離れてしまったと思う。

まあ、愛がないことくらいは仕方ないとして、一緒に生活する事も不快になってきた。

夫は、見た目も心も醜い中年男。そんなことを言っている私も負けず劣らず醜い中年女なのだけど。不快感を少しでも和らげるために夫のいいとこ探しをしてみた。

・重たくない。自分のことは自分でできる。

・ほぼ学習スペースにいて家にいない。(それが腹立たしい時もあったけど、今はむしろ感謝)

・ギャンブル、酒、タバコはしない。

・部屋をそんなに散らかさない。

・庭の草むしりをする。

書いてくうちに、一緒に生活するのをやめるほどの夫ではないのかもしれないという気持ちになった。子供が、もう少し大きくなるまでは、共同生活がんばりたい。

外の空気うめぇ〜

不登校の次女(小4)、部屋に引きこもっていて外にでることはほぼない。

先日、突然、「外行きたい」と言った。

「じゃあ散歩でも行こうか」と私。

夜の8時に2人で散歩。

「外の空気うめぇ〜、何かいい匂いもする!」と興奮気味の次女。

「でしょっ!だからお母さんは外が好き。山の空気はもっとおいしいよ!」

山に連れて行かれると危険を察知した次女

「あっ、外行きたいなんて本当に気まぐれだから。今度いつそんな気持ちになるかわからないから!」と必死に言い訳をしている。

さすが、わが娘。母の考えていること(いつか一緒に山を歩こうと言いたい)が読めるだなんて。

さすがに、5分歩いただけで、疲れ果てている次女を山に誘おうとは思わないけれど、いつか、「山の空気うめぇ〜」と幸せそうな顔をした次女に出会えるといいなと思う母でした。

年中馴染むガラスの器

自称ミニマリストの私にとって、ガラスの器は夏しか使えないからタブーとしてきたのだけど買ってしまった。

民藝店の店主によると、色のあるガラスは冬の寒い季節にも馴染むと言う。

夏は、素麺やサラダが映える。黄色やオレンジ色とも相性がいいから、冬はみかんを入れても良い。

年中使えることに加え、ガラスボール好きな店主が作家さん(三宅義一)

https://www.hibinokurashi.com/jp/pottery/30

にお願いして作ってもらったものとのこと。他では買えない。

物欲MAX。買うしかない。

と言うわけで、わが家にやってきたガラスボール。青と緑が絶妙。光に透かすと色と泡に惚れ惚れしてしまう。雨の天気にも馴染む。

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今年の夏は、この器にねぎ、しょうが、鰹節、海苔たっぷりの素麺を入れよう。梅干しも忘れずに。

夏が苦手な私は、梅雨明けを想像するだけで、げんなりしてしまうけど、この器で、テンションを上げていけるといいな。

ネットをしない人に出会う

ネットをしない人に出会った。ガラ携は持っているけど、持ち歩かない。家に置きっぱなしでコードレス電話として使っているとのこと。

仙人?どうやって生きているのか?

勝間和代の信者で、コスパ、タイパ、生産性。変化をしないことがリスク。との価値観で生きていた私には衝撃だった。

矢継ぎ早に質問をしてしまう。

ネットをしなくても特に困ったことはないと言う。趣味は沢登り、ボルダリング、絵を描くこと。絵は東京の先生に習っていて、家にはホールドから自分で作った、ボルダリングがあると言う。

世の中に染まらない、流されない、勇気と潔さかっこいい。ネットのない生活に戻れるとは思わないけれど、ネットに依存し過ぎの今の生活を見直したいと思った。

と言いつつ、ブログを更新。

まずは、スマホを持たずに外出する所から始めてみようと思う。