脱サラ就農して約20年目ご夫婦のお宅におじゃました。
高台で煙突のあるログハウス。
薪ストーブでは、畑で穫れた落花生が炒られている。
私が「スローライフいいですね。」と言うと、
奥様は「スローライフは忙しいのよ」と楽しそう。
畑で穫れた青豆でこれから味噌づくりとのこと。ご主人は米麹から手作りするのだとはりきっておられる。
3人の子を育てたけれど、お金がなかったから、DSを欲しがった時は、子供達に畑の豆を収穫させて販売させたとのこと。
『何だか、お金がなくても幸せそう。』
と思った時、『お金がないと幸せになれない』と私自身が思い込んでいたことに気がついた。
思い起こすと、私の父は30代で脱サラし起業した。最終的には軌道に乗ったものの、私が子供の頃はお金のことで夫婦喧嘩が絶えなかった。
お金は喧嘩をせず穏やかに過ごすための前提条件だと心に染み付いていたのだ。
帰る時、外に出ると雪で白くなった山並みが美しい。お土産に白菜と自家製いちごジャムをいただいた。
人生を楽しみながら、幸せそうなご夫婦を見ているとお金がなくても幸せなのかもしれないと思った。「自分で選んだ人生であれば」という条件はつくのかもしれないけれど・・。