梅シロップの思い出から気づいたこと

梅の季節になった。梅をいただいたので、今年も梅シロップを作った。

現在引きこもりの長男(小6)は、小さい頃、梅ジュースが好きだった。梅シロップを薄めて梅ジュースを作ると何杯もおかわりしていた。

自分の作った梅ジュースを長男が喜んで飲んでくれることは嬉しく、幸せだった。

今は、部屋に引きこもっていて「梅ジュース飲む?」と声をかけるタイミングもなくなってしまった。

ワンオペ育児で苦しいことしかなかったと思い込んでいた自分の過去にも、子供との幸せな時間が確かにあったのだ。

振り返れば、幸せだったことは他にもある。ご飯を家族全員で食べられたこと。今は、長男と一緒にご飯を食べることはなくなった。1人で部屋で食べている。

その時は、幸せだってことに気づけない。失って初めて気づく幸せ。

未来の視点から、現在の長男を見てみた。

部屋のゴミを集めに行くと恥ずかしそうに「

ありがとう」と言ってくれる。猫に優しい。

1年中シャツと短パンで過ごしているけど、風邪をひかず健康。

些細なことだけれど、今の長男も愛おしい。今の状況も味わい慈しみたい気持ちになった。

振り返れば幸せだったと後から気づくことはもったいない。今も幸せなのだ。

梅シロップの思い出から気づいたこと。