選ぶ道より選んだ勇気

DISHの沈丁花の歌の歌詞に

「選ぶ道より選んだ勇気」

とあった。これだと思った。

歌詞から推測すると、息子が母に言われて嬉しかった言葉のようだ。

10日ほど前、風呂に入っていると。

長男(小6  小4から引きこもり)が「なんか怖くなった。怖い。なんか怖い」

と声をかけてきた。

自分から何かを言い出すことは滅多にない長男。

驚いた私は、慌てて風呂から上がり、タオルを巻いた状態で長男の話を聞くことにした。

私「どんな風に怖い?」

長男「数字を数えていたら、急に数字がなくなるような怖さ」

私「・・・」

うっ。難易度が高すぎる。

「不安な感じ?」

長男「わからない」

私「今は怖いかもしれないけれど大丈夫だから。何も心配いらない。」と何度も繰り返す。

落ち着きを取り戻した長男は、自分の部屋へと帰っていった。

この対応が正解か、不正解だったかはわからないのだけど、「何も心配いらない」は私の本音ではなかった。正直、嘘だ。

私自身、心配な気持ちと闘いながら、時に負けそうになりながら日々を送っている。

嘘をついた罪悪感が残る。

そこで出会った、沈丁花の歌詞

「選んだ道より、選んだ勇気」

今の状況に当てはめると

「話す内容より、話してくれた勇気」

話してくれた勇気が嬉しかった。と素直に伝えればよかっただけかもしれないと思った。

これなら、本当の気持ちだから罪悪感が残らない。

次回同じ状況になったとしたら、そう言ってみよう。日々、試行錯誤。