誰のための料理をするか

Audible BUTTER 柚木麻子

今更、聴いてみた。

料理、食べることを通して、自分の適量、ちょうどいいを見つけてゆく物語。

20年間、誰かのために毎日料理を作り続ける自分にとって、容疑者の梶井に共感できる部分も多かった。

主人公の、記者が、自分のために料理を丁寧にするシーンも好きだった。

 

この本を聴き、ふと、私には、以下の思い込みがあったことに気づく。

・誰かのために料理をすることが女の幸せ。

・料理で子供を笑顔にしたい。喜ばせたいといった感情を持つのは母として当たり前。

しかし、最近、気づいたこと。

 

誰かのために料理をすることには限界がある。

もはや、子供の喜ぶ顔など眼中にない。

世間体を気にして、自分が納得できる自分でいたいためだけに料理をしている時がある。

 

時には、自分ためだけの料理を作ることも必要。

最近、朝は、自分のためだけに料理をしている。トマトとキウイを切り、蒸した豆をたっぷり乗せて、塩とオリーブオイル。

子供が全く喜ばない自己満足、謎サラダ。

本当に幸福で満たされた時間。

 

それこそ、BUTTERの主人公のように、人のための料理か、自分のための料理か、自分のちょうどいいバランスをもがきながら見つけるしかないのだろうな。