Audible「カフネ 阿部暁子」
仕事で心が疲れ気味の、今の私にぴったりの小説だった。
不器用な大人たち、頑張りすぎの大人たちを肯定し、励まし、温かく包んでくれるような、ほっとさせてくれるような話だった。
心がカッチカチで、子供の寝顔を可愛いとすら思えなかったワンオペ育児中にカフネのような家事代行サービスに出会ってたらと妄想する。
当時、家事代行をお願いできなかった理由。
①そもそも、そのような発想ができるほど心にゆとりがなかった。
②もし思いついたとしても、新しい行動を起こすエネルギーがなかった。
③家事くらいできなくてどうする。という思い込みや意地もあったと思う。
人生2周目であれば、もっとゆったり、色々な仕組みを活用しながら子育てができたかもしれない。
過ぎてしまった時間はしょうがない。今はただ、引きこもりの子供達との関係を、育み積み重ねながら待つ。
それにしても、カフネの中の料理の描写が本当においしそう。
何度も登場してきた卵味噌。以下のレシピで作ってみた。素朴で美味。ご飯何杯でもいけちゃいます。