土人形作りを習っている。
現在、富山県の土人形の多くは、アクリル絵の具で色をつけているが、私が習っているところは、胡粉(ごふん)を使う。
胡粉を膠(にかわ)液で溶かして絵の具にするのだけど、驚くほど手間と時間がかかる。
乳鉢で混ぜ、少しずつ膠液を足してゆく。
膠液を胡粉にしっかりと染み込ませることがポイントらしく、この工程が雑だと、色が長持ちせず、年次経過とともに色がはげてくるとのこと。
胡粉の溶かし方が雑だったか丁寧だったか、その時はわからないけど、数年後に結果がでる。
なんだか、子育てや、人生と通じる気がした。
雑な行動をとるか丁寧な行動をとるか。丁寧な行動は、胡粉に膠を染み込ませるように、手間がかかり根気のいることかもしれない。
それでも、日常の1つ1つの行動が将来の自分を作っていると思えば、丁寧に心を込めて日常を送っていけるような気がした。