悲しみの秘儀 若松英輔
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167914141
以前から気になっていた本。表紙は沖潤子さんの刺繍。Audibleで聴いた。
やさしく、温かい本だった。
「悲しみは忌むべき対象ではない。」
本全体で名著や古典の引用や実際のエピソードを通じてそのメッセージが語られていた。
いくつか自分に刺さった言葉。
・悲しみを背負って歩くものに勇者の魂が宿っている。
・悲しみには美が宿る。苦境にあっても日々を懸命に生きるものが放つ光のような美
・人生には悲しみを通じてしか空かない扉がある。
・悲しむものは新しい生の幕開けに立ち会っているのかもしれない。
・悲しみは勇気と希望の証
子供が不登校となり、言葉にはできないのだけど悲しみが訪れることがある。
その悲しみについて深く考えたことはなかったのだけれど、この本を聴き、訪れる悲しみを温かく向かい入れたい気持ちになった。
自分の胸の中に勇者の魂が宿ることをイメージしてみる。何だか元気が出てくる。