月1回ブラインドランナーの練習会に参加して伴走をしている。その日によって伴走する相手が違う。
今日は76歳の全盲の男性。
周りへの感謝の言葉を忘れないこの男性、自分は本当に幸せだと言う。
64歳から走り始めて、2回フルマラソンを完走した。死ぬまでに、もう一度フルマラソンを完走したいと、毎日、100回のスクワットをしているという。
「耳の調子が悪くて、最近塞ぎ込んでいたけれど、走っていると気持ちが晴れて来ました。」
と嬉しそうに話すその男性を伴走していると、目が見えない=不自由かもしれない。
けれど不幸ではない。
どんな状況であろうとも、行動や気持ちは自分で選べる。という当たり前のことが腑に落ちた。
子が不登校で引きこもりであること=不自由でも不幸でもない。
そして、私にも何をして、どんな気持ちになりたいか選べる自由がある。幸せだ。