弱いからこそ強くなければいけない

先日、初めて目に障害がある方の伴走者としてフルマラソンを走った。

9月からほぼ毎週一緒に練習をしていたので、走るリズムに問題はなかった。

ただ、想定外のことは、人の壁があり、前に進めないこと。自分1人で走っているのであれば、人の壁を避けたり、ペースを緩めることができる。

今回はそれが簡単にはできない。

「通ります、開けてください、ありがとうございます」の連続。

最初、その声がけを躊躇し、人を避けようとしたため、一緒に走っているブラインドランナーには走りづらい思いをさせてしまった。

私にとってその声がけは勇気のいることだった。周囲の人にお願いすることに慣れていない。相手に動いてもらわなくて済むように自己解決することに慣れてしまっていた。

相手にお願いしなくても事を進めることができる現在の自分への感謝の気持ちと、相手にお願いしないと事が進まない障害を持った方の大変さが身にしみた。

弱い部分があるにも関わらず、強くなければいけない。

弱い部分があるからこそ、強くなければいけない。

私にとってのよい学びだった。