映画「ゆ」の監督、平井敦士氏と話す機会があった。
https://doors-toyama.jp/news-columns/1263/
最近、土鍋でご飯を炊き始め、これまで、作業だった事(スイッチを押すだけ)が味わう時間になった。食べるものも変化し、生活全体が変化した気がする。
映画「ゆ」も同じことを表現したかった。
風呂に入る作業を銭湯へ行くことで味わう時間に変化させている。
とのこと。
味わう時間を増やしていきたいものですね。と合槌を打ちつつ、
勝間和代のロジカル家事の信者で、全自動調理器、床拭きロボットなど、効率化されたわが家の日常を思い出していた。時間を味わう要素なんてない。
でも、味わう時間を増やしたい気持ちも嘘ではない。土鍋でご飯やゆったり銭湯にも憧れる。
この矛盾は何なのだろう。
味わう時間を獲得するために、味わう必要がないと判断した作業を効率化しているのかもしれない。
一体、私はどんな時間を味わいたいのか?
改めて考えてみたいと思った。