私は不安だった。そしてこれからも不安。それでいい。

小学校の個別懇談だった。

最初は、小6の不登校の長男、次は小3の次女の懇談だった。

小6の長男の懇談を待っている時、教室の中から聞こえてくる、先生と母親の談笑する笑い声を聞くことは苦しかった。胸が締め付けられるようで耐えがたかった。一刻も早く懇談の場から立ち去りたかった。自分の懇談の番になり、先生から座るよう促されたけれど、「必要な書類だけいただけば」と、座ることを断った。

先生から、6年生の教科書を受け取った。国から支給されるものなので(渡さないわけにはいかない)とのこと。ずっしり重かった。

小3の次女の懇談、先生から

「〇〇ちゃん(次女の名前)学校で友達と会えのが嬉しいといっておられました。休み時間も友達と元気に遊んでおられます。」

その言葉を聞き、予想外に涙が止まらなくなった。安心して、ホッとしたためだと思う。

不登校の子供には母親の笑顔が一番」

「親が不安になっては、子供も不安になるので、親が不安になってはいけない」

6年前、長女が不登校になり、受診したメンタルクリニックで、相談しながら泣いている私に先生が言った言葉だ。それ以来、私は、自分の不安な気持ちに蓋をしながら過ごしてきた。

でも、本当は、長女、長男の2人が不登校になってからは特に、次女も不登校になるかもしれないと不安でいっぱいだったのだ。

メンタルクリニックの先生から親が不安になることはいけないと言われたけれど、自分の予想外の涙から、私には不安な気持ちを取り除くことは無理だったのだと気づいた。

私はこれからも不安だ。不安と同居し、上手に付き合いながら生きていけるのであれば、それでいいのではないかと思う。無理して不安な気持ちを毛嫌いしなくてもいいんじゃないかな。