年度末、人事異動が公表された。私の会社は女性の管理職を増やすことを目標に掲げている。その結果、今回の人事異動でも多くの女性が管理職となった。
女性の管理職が増えることは、悪いことではないと思う一方、女性活躍の名の下、能力が十分ではない女性も管理職になっていると感じることもある。
私自身、3人の子供を産み合計3年以上仕事を休み、その後も10年以上セーブしながら働いているので、同期の男性と比べ、経験・能力ともに劣っていると感じる。
育児・家事を背負いながら働く女性は、男性と比べ経験・能力が劣ってしまうことは仕方がないような気がする。
育児・家事の外注サービスを利用する方法もあっただろうに、自分が育児・家事をやめられなかったのは、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)の仕業と気づいた。
専業主婦の母親に育てられた私は、育児・家事は女性がやるべきと無意識のうちに思い込んでいたのだ。
女性の管理職の割合を高めることと同時に、自分も含め、女性自身のアンコンシャスバイアスも解消し、気楽に外注サービスなどを利用する意識改革が必要と感じる。このままでは、能力が十分ではない女性管理職が量産されるばかりの気がする。