バリ(バリエーション)山行

Audible「バリ山行 松永K三蔵」を聴いた。

バリエーション山行を愛するメガさんの地に足のついた生き方が清々しい。

メガさんの生き方と、私の所属する山岳会の方々の生き方が重なる。

見栄えではなく、機能重視。

目の前のことを、コツコツクリアする姿勢。

決して、派手ではないけど、実直で確かな生き方。

私は、バリ山行とともに、山岳会の方の確かな、現実味のある生き方に惹かれて、山岳会に所属したのかもしれない。

何のために登るのか?

皆、きっとそれぞれの答えを持っているのだろう。

バリ山行ビギナーの私は、まだ答えを持っていない。

ただ、バリ山行を知ってしまった今、もう普通の登山には戻れないことは確か。

なぜ、命の危険を犯してまでバリ山行をするのか?

好奇心、冒険心だけではない何かが自分の中にある。バリ山行をしながら、いつか言語化できるといいな。

旅先朝ラン

旅先朝ランが好きだ。

知らない土地なので、冒険心がくすぐられる。

北海道 1日目

白老の海岸を走りヨコスト湿原へ。

波が高くて荒い。人っこ1人いない。

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北海道 2日目

札幌 円山公園

円山公園に隣接する北海道神宮での100人を超える人がラジオ体操をしている。

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すごい。こんなにラジオ体操が根付いている土地があったとは。

当たり前だけど、それぞれの土地でそれぞれの生活の営みが続いていることを知る。

やさしい世界

昨年からブラインドランナーの伴走をしている。

毎月、運動公園で練習会がある。

ブラインドランナーは運動公園まで送迎する人がいないと練習会に参加できない。

ご家族が送迎できない場合は、伴走者が送迎をする。

完全に善意で成り立つこの世界。すごすぎる。

 

送迎、伴走を長年やってきた70代女性が

「最近、運転に自信がなくなってきたので送迎からは降りたい。」とのこと。

周りからの賞賛や承認があるわけでもないのに、淡々と、善意で送迎・伴走をしてきたこの女性。

自分の価値基準がはっきりしていて、かっこよい。勇気がある。

このような人に支えられて世界が成り立っているのかもと思う。

 

一方の私は、伴走オンリー。送迎はしない。

その理由は、

事故リスクを背負いたくない。

運転が苦手。

他人と同じ車に乗ることに抵抗がある。

以上の理由で、私にとって、送迎は、無理をしないとできない。

これ以上、自分に負荷をかけると伴走は続けられないと感じる。

サポートは無理せずできる範囲で。

周りの神のような方と自分を比べて、自分を否定しないこと。

今はそれでよい。また、何かきっかけがあれば・・。

 

 

他人の苦しみ、わかることはないだろう

Audible「夜明けのすべて 瀬尾まい子」

パニック障害PMS月経前症候群)を抱えた人の物語。

他人の苦しみも悩みも、お互いに分かり合えない事を前提としながらも、互いに支え合う温かな物語だった。

 

私には他人の苦しみも悩みも分からない。想像してみることはあっても、おそらく見当違いだろう。

他人の苦しみを分かった気になった自分は、わからない自分より嫌だ。

なので、分からないまま放っておく。

 

私が他人の苦しみや悩みを分からないのと同様、他人が私の苦しみや悩みをわかることもないだろう。

大した、悩みなんてないのだけれど。

今は、昼夜逆転の長男の昼ごはんと夕ごはんが冷蔵庫にストックされて、冷蔵庫のスペースがないことかな。

他の人が聞いたら、なんてことない話。

 

「気配 村田はるせ」

https://editionf.thebase.in/items/87103748

の中の詩の一節

この人が何に苦しんでいるのか私にはわからない

わかることもないだろう

苦しみも悩みも 青い光になってからだのなかにあるから

ときどきぼおっとしたその輝きが 体外からも見える

この人のほうでも

私の青い光に気づいているはず

言葉にしないけれど

 

せめて、他人の青い光くらいは見える自分でありたいなと思う。

佐々木常夫手帳が製造終了

涼しい日が続くと、手帳を買いたい気分になってくる。

A5版の手帳を使っている。

ほぼ日手帳、アクションプランナー、discoveryの手帳、色々さまよった結果、1番私にしっくりきた佐々木常夫手帳。

もう、しばらくはこの手帳一択!

と思っていたのに。製造終了。残念すぎる。

https://www.nagaokashoten.co.jp/info/2025/07/31/17786/

また手帳難民に逆戻り。

それにしても、佐々木さんの本(「働く君に送る25の言葉」)や生き方には随分励まされた。

自閉症の長男、鬱病の妻との時間を大切にするために、仕事を略して成果を上げてきた佐々木さん。昨年亡くなられた。

佐々木さんの、生き方、一部だけでも見習いたい。

コープオリジナル商品

Podcastとなりの雑談」

雑談の人、桜林直子さんとジェーン・スーさんが雑談する。

身近な話題を深い話をにまで持ってゆく技がさすが。

性格の異なる2人の正直で偽りのないコメントが聴いていて心地が良い。

流行に弱い私は、ここで流行を知る。

「麻辣担」、「めろい」など。

コープがスポンサーらしく、時々、コープのお菓子を紹介しながら雑談をしている。

2人があまりにコープのお菓子を褒めるものだから、コープオリジナルのお菓子を買ってみた。

コープ 黒糖ドーナツ棒

https://www.coop-hokuriku.net/osusume/9462

子供達に大人気。もちろん私もはまる。

スーパーに置いてないお菓子ってだけでテンションが上がる。その上、美味しい〜。

食欲の秋。このままでは危ないなとも思う。

マジョリティであることが唯一のアイデンティティだった頃

Audible  『正欲 朝井リョウ

小学生の不登校児とその両親が登場する。自分の経験と重なり、共感、反省、不安など色々な感情が湧いてくる。

通常ルートから外れた、社会のバグとされる人々の目線で書かれた小説。

 

ハッとする言葉に出会った。以下。聴き逃し部分もあるので、正確でなないけれど。

「マジョリティは何かしら信念がある集団ではないのだと感じる。

マジョリティに生まれ落ちたゆえ、自分自身と向き合う機会は少なく、ただ自分がマジョリティということが唯一のアイデンティティとなる。

特に信念がない人ほど自分が正しいと思う形に他人を正そうとする。」

これは、正に、不登校の子どもと出会う前の自分。

完全におめでたい人だ。

自分がマジョリティであることに気づきもせず、信念がないまま、不登校の子供を無理矢理学校に行かせようと奮闘していた。

今も信念があるとは言えないけれど、通常ルートから外れた今、マジョリティであることが唯一のアイデンティティという状態からは離れられた気がする。

つい最近まで、自分もそうだったくせに、マジョリティが唯一のアイデンティティの人、そして、それを誇りにして、優越感に浸っている人、ちょっと言葉を交わしただけで、敏感に察知してしまう。

マジョリティが唯一のアイデンティティではなくなった自分がちょっと誇り高い。

不登校の子供達に感謝。